地域おこし協力隊は、全国の過疎化が進む自治体で、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした制度ですが、採用されるには、面接に通過する必要があります。
今回は、地域おこし協力隊であり、ライターである私が、地域おこし協力隊で質問される内容と、落ちずに合格することができるコツをまとめています。
目次
- 採用試験の倍率
- 書類選考
- 面接で聞かれること
- 落ちずに合格するには
採用試験の倍率
地域おこし協力隊の採用は、企業の採用活動と同じく、定員数があり、地方自治体による選考(書類選考、面接等)を経て、採用が決定されます。
採用試験の難易度としては、地方自治体の人気によって大きく異なります。人気のある地域では、募集期間が決まっていることが多いですが、それ以外の地域では、通年採用しているところもあります。
人気のある地域では、採用倍率が3-5倍ほどのところもありますが、それ以外の地域では、採用倍率が1倍に満たないところもあるのが現状です。
書類選考
多くの地方自治体では、地域おこし協力隊として採用されるまでに、書類選考と担当者との面接を通過する必要があります。
書類選考では、主に履歴書・職能経歴書と、「地域おこし協力隊として、自分がやりたいこと」の小論文の提出が求められます。
履歴書・職能経歴書
履歴書や職能経歴書では、応募者が今までどのような経験をしてきたのか、スキルを持っているのかを確認し、適任であるかどうか判断されます。
実際のところ、即戦力採用の募集でない限り、現地で学んでいくため、履歴書等で不採用になることは少ないです。
小論文
小論文の有無は、地方自治体により異なりますが、ほとんどの場合は、「地域おこし協力隊として、自分がやりたいこと」の内容で、提出が求められます。
実際に、自分がどんなことを計画しているのか、自分が何をすることができるのか、どれだけ情熱があるかを伝える良い機会であり、書類選考通過を大きく左右します。
しかし、どちらも内容をしっかり書けば、ほとんど落とされることはなく、面接で実際に会って判断する場合が多いです。
面接で聞かれること
面接では、市役所の方や、採用された時に関わる団体の方などが面接官をされます。自治体にもよりますが、4-6人ほどが一般的で、少し多い印象です。面接時間は30分ほどでした。
面接で聞かれる質問内容を、私自身が面接で聞かれたことや、知人から聞いたことを箇条書きでまとめています。
応募者に関する質問
・自己紹介(学歴・職歴)
・志望動機(どんなことがしたいか)
・車の運転は慣れているか
・議論するのは好きか
・地域でわいわいするのは好きか
・年配の方と話をするのに抵抗はないか
応募した仕事の専門知識について
農業や観光、地域づくりなどの専門知識に関する質問で、応募する仕事内容によって異なります。
自治体に関する質問
・なぜこの街に決めたのか
・この街に来たことはあるか
・この街とあなたとの繋がり
・あなたにとってのこの街の印象
本気度に関する質問
・この街以外の協力隊試験は受けてはいないか
・着任したら、この街に本気で住む気はあるか
・受かったらこの街のどのエリアに住むのか
・受かったらいつからこの街に来れるか
・協力隊へのやる気度合いは何パーセントか
・任期終了後はどのような計画を立てているか
実際に行われた質問は上記のようなもので、質問内容を大きく分けると、「応募者本人」「専門知識」「自治体」「本気度」の4つに関する質問だとわかります。
落ちずに合格するには
地域おこし協力隊の面接に合格するためには、企業の採用試験を受ける前と同様に、面接の前に準備する必要があります。
・志望動機をまとめる
・専門知識を勉強する
・地域に関する情報を集める
以上の3つの準備をしっかりとして、面接に臨めば、採用される確率はグッと上がります。もちろん地域と個人の相性もありますので、採用されない可能性もありますが、それは仕方ないです。
もし、地域おこし協力隊を受けられるのであれば、面接前にできる準備はしっかり行い、悔いのないように、臨んでください。