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【マルクス資本論】搾取の仕組み剰余価値生産とは?簡単にわかりやすく解説

投稿日:2018-10-25 更新日:

資本論とは、カール・マルクスの著作で、資本主義的生産様式、剰余価値の生成過程、資本の運動諸法則を明らかにした誰もが知る書籍です。

今回は、資本論の中から、資本家がどのようにして、労働者からの搾取を最大化しようとするのかについて解説します。キーワードとして「絶対的剰余価値生産」と「相対的剰余価値生産」が挙げられます。

目次

1. 剰余価値とは

2. 絶対的剰余価値生産

3. 相対的剰余価値生産

4. 実社会に照らし合わせる




1. 剰余価値とは

余剰価値とは、マルクス経済学における基本概念で、生活に必要な労働を超えた剰余労働(不払労働)が対象化された価値を指します。これを例を挙げながら、わかりやすく噛み砕いていきます。

まず資本家は、労働者を雇って働かせます。例えば、労働者は1日に4万円の価値を生産するとします。労働者へは賃金として1万円支払われて、資本家は3万円取得します。

この賃金を超えて労働者が生み出した3万円を剰余価値と呼ばれ、いわゆる搾取と呼ばれるものです。これが資本家が儲かる仕組みです。

この仕組みはとてもシンプルであるが、この仕組みを知らない、または意識していない労働者は非常に多く、さらに資本家はここから剰余価値を最大化しようとします。

その2つの方法が「絶対的剰余価値生産」「相対的剰余価値生産」の二つの方法です。

 

2. 絶対的剰余価値生産

1つ目の方法は簡単で、労働者に延長して働かせる(=残業させる)方法です。これにより労働者に支払われる賃金も増加しますが、同時に剰余価値も増加します。これを「絶対的余剰価値生産」と言います。

しかし、この方法には限界があります。まず1日は24時間しかないです。また、労働者には労働力を回復してもらうための休息が必要です。

次にもう一つの方法、「相対的余剰価値生産」について解説します。




3. 相対的剰余価値生産

絶対的余剰価値生産はシンプルでわかりやすかったですが、「相対的余剰価値生産」は少し複雑で難しいと感じるかもしれません。

2つ目の方法は、労働力そのものの価値を下げることです。労働者の賃金は、生活費によって決まっています。どのようにして労働力の価値を下げるのでしょうか。

それは生産力を向上させることによって、実現されます。生産力を向上させ、生活手段を構成する商品が安くなれば、生活費が安くなり、労働力も安くなるのです。

資本家はより安価な商品を目指して、生産力を上昇させるために、相互に競争しています。この競争が個々の商品を安くさせ、生活費を安くさせ、賃金を引き下げる前提を生み出しているのです。

 

4. 実社会に照らし合わせる

・絶対的剰余価値生産

日本社会において、顕著に表れているのが、正社員の長時間過密労働です。残業代は通常賃金に比べると少し高いが、搾取が拡大しているのが事実なのです。

また、ベンチャー企業や中小企業でよくあるのが、残業代の未払いです。残業で働いた分は全て資本家が取得することになるのです。

・相対的剰余価値生産

非正規雇用の低賃金は、これに当てはめることができます。生活費を安くすることで、非正規雇用者の低賃金労働は成り立っています。

これまで資本主義社会における労働者の搾取について見てきましたが、搾取に気づいていない方が大半です。社会学や経済学を学び、資本家に搾取されないように行動してください。


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