「啓蒙主義(けいもうしゅぎ)」や「啓蒙思想」という言葉は、漢字から意味を想像することが難しいです。辞書などで調べると、難しい言葉でわかりにくく解説されていて理解し難いと思います。
今回は一見、難しそうに見える啓蒙主義について、出来るだけわかりやすく、簡単に説明し、まとめています。
目次
1. 啓蒙思想の一般的な定義
2. 一言でまとめると?
3. わかりやすく、簡単に解説
1. 啓蒙思想の一般的な定義
まずは、啓蒙思想が一般的な説明では、どのように定義されているのか見てみましょう。
啓蒙思想とは、理性による思考の普遍性と不変性を主張する思想。
(参考 Wikipedia)
やはり、使われている言葉が日常会話では使用されないものが多く、簡単には理解できない定義になっています。次の章で、こちらの定義を分解していきます。
2. 一言でまとめると?
啓蒙思想とは一言で、「今までの先入観を見直して、理性に従って合理的に考えること」と言い換えることができます。
次の章で具体例などを用いながら、さらに理解しやすいように、説明していきます。
3. わかりやすく、簡単に解説
実は、現代社会に生きる私たち日本人は啓蒙思想を実践しています。まずは、1つ「雨」を例を挙げて、考えていきます。
雨はなぜ降るのか
突然に雲が現れて、上空から水が落ちてくる。
もし啓蒙主義以前であれば、この現象は天からの神の恵みだと捉えられていました。そのため、雨が降らない時は、天に祈って降ることを願っていました。
現代に生きる私たちは、雨が降る理由が気象現象であり、それが科学的なものだとわかっているので、祈っても意味がないことはわかります。
信仰→科学
例に挙げたように、啓蒙主義とは、今までなんとなく信じられてきたものを、理性や知識によって見直し、合理的にしていこうという動きです。
言い換えると、信仰や迷信を疑い、科学的根拠に乗っ取って、論理的に明らかにしていこうということです。
影響を与えた人物
その考え方を実際に人々に広めようとしたのが、教科書にもよく出てくるイギリスのロックや、フランスのモンテスキュー、ルソーです。
歴史的影響力
上記に挙げた彼らがこの思想を広めることにより、これらの時代に生きていた、宗教などに閉じ込められていた人々に真実を教え、彼らを無知から解放しました。
その結果として、啓蒙された市民たちにより、フランス革命が起こされ、絶対王政を脅かしたのでした。