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世俗化の意味とは?例文を用いてわかりやすく簡単に解説

投稿日:2019-07-09 更新日:

「世俗化」とはもともと宗教社会学で使われる用語ですが、現在では、さまざまな学術書やネット記事などに出てくることがあります。

今回は、このわかりそうでわかりにくい「世俗化」の意味をわかりやすく簡単に事例を用いながら解説しています。

目次

  1. 世俗化の辞書の意味
  2. わかりやすく簡単に
  3. 例文
  4. 現代における宗教回帰とテロ



世俗化の辞書の意味

まずは、辞書の意味を見てみましょう。

世俗化とは、神聖化の対概念で、ある社会で「聖」とされるものによる社会制度や人間生活全般にわたる宗教が、「世俗的」な規制の形態に置き換っていく一つの社会過程。(ブリタニカ辞典より)

正直、辞書に記載してあるこの文章ではわかりにくく、理解することが難しいです。次章でわかりやすく解説します。

 

わかりやすく簡単に

世俗化とは、簡単に言うと、教会が独占・支配していた財産や教育・芸術等が、宗教の力が衰退していくに従い、国家や一般市民へと解放されていく流れを指します。

近代化、合理化、都市化などの意味に近く、科学の発展によって、生活が迷信や呪術から解放されると言う点では、啓蒙思想にも近い意味だと言えます。

世俗化が盛んだった18世紀の西ヨーロッパでは、私たちの想像以上に宗教の力が、生活世界を支配しており、それを象徴する「アンシャン・レジーム」と呼ばれる聖職者・貴族・平民のピラミッド式の階級制度もありました。

 

例文

  • 彼らは1803年の世俗化により修道院が廃止されるまでこの街に住んだ。
  • 現在は世俗化が進んでおり、日常的に教会に通う人は少数派である。
  • 近代科学は知識を世俗化した。そしてそれに伴って哲学も世俗化された。

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