当メディアでは国内海外問わず、さまざまなコーヒースタンドを紹介しています。最近では都会を中心にさまざまなタイプのコーヒースタンドが現れてきましたが、まだまだ認知度が低いのが現実です。
今回はコーヒースタンドについて、歴史からその奥深き魅力まで、簡単にわかりやすくまとめています。
また、コーヒースタンドは、カフェスタンドやコーヒーバー、コーヒーキオスクと呼ばれることもありますが、同義と思ってもらって構いません。
目次
1. 歴史から見るコーヒースタンド
2. コーヒースタンドとカフェとの違い
3. コーヒースタンドの奥深き魅力
4. まとめ
1. 歴史から見るコーヒースタンド
まずは、コーヒースタンドができるまでの、コーヒー業界の流れを簡単に見ていきます。
戦後-1990年代(ファーストウェーブ)
日本でコーヒーを飲む習慣ができたのは、この時代だと言われており、いわゆる「喫茶店」と呼ばれる個人経営のお店が多くできました。喫茶店のマスターが一杯ずつ時間をかけて、丁寧にドリップで抽出していたのが、この時代の主流でした。
1990年代-2010年代(セカンドウェーブ)
1996年のスターバックスの日本進出は、日本のコーヒー文化に大きな影響を与えました。これまで飲まれていたコーヒーと違い、ミルクを多く使用し、エスプレッソマシンで抽出する”シアトル系コーヒー”が特徴的です。コーヒー豆は深煎りの苦味のあるものが好まれます。
2010年代-現在(サードウェーブ)
この時代から「コーヒースタンド」が誕生します。今までとの大きな違いは、一杯の”質”に極めてこだわりを持っていることです。豆、焙煎、抽出方法、パッケージへの深いアプローチが顕著にあらわれています。
また、コーヒー豆は最高品質のスペシャリティコーヒーを取り扱っていることがほとんどです。そのほかに違いを一つ挙げるなら、対価として支払う矛先が”空間”ではなく”質”であるということです。
2. コーヒースタンドとカフェとの違い
コーヒースタンドとカフェを同じものであると思われている方が非常に多いです。それぞれの異なる点をざっくりまとめて表にしましたので、ぜひ参考にしてください。
カフェ | コーヒースタンド | |
提供するもの | 食事とコーヒー | スペシャリティコーヒー中心 |
価値 | カフェの空間 | コーヒーの質 |
店舗の大きさ | 大規模で、座席が多い | 小規模・テイクアウトのみの場合もある |
例:兵庫県丹波市にあるコーヒースタンド
3. コーヒースタンドの奥深き魅力
コーヒースタンドにはたくさんの魅力がありますが、今回はその中からぜひそれぞれのお店で注目してもらいたい3つをご紹介します。
その1 コーヒーの味
スペシャリティコーヒーは従来の苦くて濃いコーヒーのイメージを一新します。従来はコーヒーは深煎りで提供されることがほとんどでした。深煎りにするメリットは、豆の質が多少悪くても、味を均一化することができるということです。
それに比べて、スペシャリティコーヒーは浅煎りや中煎りにすることが多く、豆本来の味や香りを大切にします。初めて飲まれた方は、その芳醇でフルーティな味わいに驚く方がほとんどです。
深煎りにしたとしても、キャラメルのような味わいであったり、一口飲めば、すぐに気づくことができ、すぐに飲み干してしまうかもしれません。
その2 コンセプト
コーヒースタンドというカテゴリーで一括りにできても、それぞれのコンセプトは千差万別です。例えば、「町歩き推奨コーヒースタンド」であったり、「暮らしの中に豊かさを提供する」など、それぞれのオーナーの想いが詰まっています。
それぞれのコンセプトは、ほとんどの場合、ホームページや取材された記事などで見ることができるので、それを知ってからお店に行くと、よりお店を楽しむことができます。
その3 こだわりのロゴ
オーナーが考え抜いてデザインしたロゴ。それぞれのコーヒースタンドは特徴的なロゴがあります。さらに、持ち歩くのがステイタスになるようなカップのデザインになっています。言い換えると、ファッションカルチャーとしての地位も確立しつつあるということです。
おしゃれなカップを片手に、街を歩いてみると、自ずと気分も上がるかもしれませんね。
4. まとめ
コーヒースタンドとは、立ち飲みやテイクアウトがメインで、それぞれの想いや工夫が込められた、1杯の質にこだわり抜いたコーヒーを提供する街角スポットを指します。
以前は東京にしかありませんでしたが、大阪をはじめ、日本各地に増え始めています。まずはあなたの地元にあるコーヒースタンドから訪ねてみてはいかがでしょうか。
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