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なぜアイスランドが男女平等度ランキングで1位なのか、その理由は歴史にある

投稿日:2018-12-18 更新日:

2018年12月18日、スイスのシンクタンクである、世界経済フォーラムが「男女平等度ランキング2018」を発表しました。

男女平等度ランキングは、政治・経済・教育・健康の4分野で男女格差を分析し、導き出されるランキングで、信頼度が高いと言えます。

なぜ同じ島国である日本は110位なのに対して、アイスランドは10年連続で1位を取り続けられるのでしょうか。

目次

・男女平等への大きなきっかけ

・さまざまな分野で活躍する女性たち

・LGBTへの理解や権利推進




男女平等への大きなきっかけ

アイスランドで男女平等が大きく進むきっかけになったのは、1975年10月24日に行われた抗議活動です。女性人口の20%に当たる2万5千人が首都レイキャビックに集結し、さらに教師や看護婦、オフィスワーカー、主婦の90%が仕事や家事、育児を放棄しました。

男女平等を求める大規模なストライキでした。このストライキから5年後、世界で初めて女性大統領が誕生しました。日本はいつになれば、女性総理大臣が誕生するんでしょうか。

 

さまざまな分野で活躍する女性たち

大規模なストライキから、育児休暇制度が充実し、現在では男性の90%(日本では2%)が育児休暇を取得しています。

このように女性の社会参加を促すためには、出産・育児・家事の負担を男女で分担することがとても重要で、一人一人がその意識を持つことが必要です。

アイスランドでは、女性の社会参加が数字に顕著に現れており、企業代表者の44%が女性で占められています。また、大学の卒業生の66%は女性、国の62議席中30議席(48%)は女性が占めています。

 

LGBTへの理解や権利推進

アイスランドでは、LGBTと呼ばれる人たちへも平等を推進する努力をしています。

トランスジェンダーや同性愛者が真に社会に容認され尊重されるには至ってはいませんが、このような人々が自由に自分を表現できる基礎があります。

トランスジェンダーのように自己が主張する性、生まれたときからの性に関わらず、性別に基づく差別は違法であり、性転換の際、法的書類上問題なく名前と性を変更できます。


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