カフェインは、摂取量によっては、軽い覚醒作用をもたらすことが知られています。人によっては、この作用により眠れなくなる場合があります。
また、妊娠中や授乳中の人は、カフェインの摂取を控えるべきとも言われています。カフェインを代表する飲み物が、コーヒーです。
日本のコーヒー文化は、ドリップコーヒーが中心でしたが、1990年代にスターバックスコーヒーが日本に上陸してから、カフェラテやフラットホワイトを中心に、エスプレッソも支持を集めるようになりました。
今回は、日本に昔から浸透しているドリップコーヒーと、エスプレッソでは、どちらの方がカフェイン量が多いのか、検証したいと思います。
目次
ドリップコーヒーのカフェイン量
エスプレッソのカフェイン量
実際、摂取量が多いのはどっち?
ドリップコーヒーのカフェイン量
「ドリップコーヒー」とは、グラインダーなどで中粗挽きに挽いたコーヒー豆に、上から熱湯を注いで抽出して淹れたコーヒーを指します。
コーヒーメーカーで入れたコーヒーも、ドリッパーを使ってハンドドリップで淹れたコーヒーも、どちらも「ドリップコーヒー」と言います。
ドリップコーヒーのカフェイン量は、100mlあたり56mgです。コーヒー豆の産地や品種、深煎りにするか、浅煎りにするかによって、多少変わってきますが、概ねこの数値であると言われています。
エスプレッソのカフェイン量
「エスプレッソ」とは、極細挽きに挽いたコーヒー豆を、エスプレッソマシンで圧力をかけ、熱湯をコーヒーの粉の中に瞬間的に通し抽出したコーヒーを指します。
エスプレッソを抽出するには、専用のマシンが必要ですが、短時間で抽出するため、コーヒーの雑味を出さず、そのうま味だけを引き出し、深いコクを味わうことができます。
エスプレッソのカフェイン量は、100mlあたり、212mgです。もちろん、エスプレッソに関しても、コーヒー豆の種類やマシンによって、左右されるので、目安となります。
実際、摂取量が多いのはどっち?
1mlあたりのカフェイン量でみると、エスプレッソの方が、多いですが、日本では、実際にエスプレッソを飲むときは、ミルクによって薄めて、カフェラテとして飲むことが一般的です。
摂取量がどちらの方が多いのか、わかりやすくするために、スターバックスコーヒーのショートサイズを例に挙げてみましょう。ショートサイズの量は240mlです。
ドリップコーヒー(240ml)
→カフェイン134mg
ラテ(240ml 内エスプレッソ30ml)
→カフェイン63.6mg
このように、ドリップコーヒーとエスプレッソが含まれるカフェラテを比べてみると、ドリップコーヒーの方が、断然、含有量が多いことがわかります。
また、カフェラテの場合、多くミルクが含まれているため、カフェインの摂取を遅らせることができるメリットがあります。
そのため、カフェインが苦手な方や、妊婦さんなど、影響を考える必要がある方は、ドリップコーヒーではなく、カフェラテを召し上がられると良いでしょう。