「スペースロースターズ (space roasters)」というドバイのスタートアップが宇宙から地球の大気圏に入る際に発生する熱でコーヒーを焙煎する計画を発表しました。
宇宙焙煎で歴史を変える
Room magagine 取材によると、会社創設者のHatem Alkhafaji と Anders Cavallini は、宇宙で焙煎することにより、一歩進んだ焙煎レベルに到達することができると言っています。
「コーヒー豆は数百年間同じ方法で焙煎されています。宇宙のテクノロジーが発展してきているので、今こそ、そのテクノロジーを使ってコーヒー豆を焙煎すべきだと思っています。」と2人は語りました。
宇宙焙煎カプセル(space roasting capsule)
こちらの会社は宇宙焙煎カプセル(space roasting capsule)というもので特許を取っています。このカプセルは75kgのコーヒー豆が入った円筒を4つ入っており、大気圏に突入する時のうまく熱を伝えるようになっています。
そして、無重力空間でコーヒー豆は均一に熱されて、焙煎が進んでいきます。その後、パラシュートを使ってそのカプセルは地球へと着陸します。
この計画の全てのプロセスはたった20分で終わってしまいますが、そのカプセル開けた時のアロマの香りは驚くべきものになると2人は言っています。
宇宙コーヒーが購入できる?
スペースロースターズは、こちらのコーヒー豆をプレセール価格で販売する予定ですが、まだ価格は設定されていません。
しかし、ある程度推測することは可能で、この会社が使うロケットの打ち上げには1回につき600万ドル(=6.6億円)です。1回につき300kgのコーヒー豆が焙煎されるので、計算すると1kgあたり2万ドル(=220万円)。
1杯当たり10g使用するとすれば、コーヒー1杯の値段は200ドル(=2.2万円)ということになりますね。それに加えてデザインや開発コスト、マーケティング費用などを加えると、1杯500ドル(=5.5万円)くらいになると予想できます。