日本に住んでいる私たちは普段、水道水は飲めて当たり前のものだと思っています。最近ではミネラルウォーターやウォーターサーバーの水を日常的に飲んでいる方も多いですが、水道水も日常的に飲んでいても問題ありません。
しかし、日本のように水道水が安全なもので、飲んでも問題のない国は少ないです。飲料レベルまで浄化されていると言われているのは、主に先進国の一部だけだとされています。
では、タイ王国の水道水はどうなのでしょうか。旅行のガイドラインでは、一切飲料として利用することが禁止されています。今回は、本当に危険なのか、ライターの私が実際に飲んで検証してみました。
目次
1. 一般的には厳しく注意喚起されている
2. 実際に飲んでみた
3. まとめ
1. 一般的には厳しく注意喚起されている
もし、旅行会社のツアーなどに参加される場合には、パンフレットの注意書きのところに、水道水にはご注意くださいと書かれている場合が多いです。
水道水の飲料としての利用を禁止する以外にも、ドリンクに入っている氷に注意してください、という注意書きも添えられてたりします。
他には、サラダについている水滴も水道水の可能性があるので、気をつけてください、であったり、歯磨きやうがいはミネラルウォーターを使用してください、などの注意喚起があります。
本当にそれほどまでに注意すべきなのでしょうか。タイに長期滞在しているライターである私が、実際に体を張って調査してみました。ちなみにライターの私のお腹は強いとは言えず、インドに行った際も、簡単にお腹を壊しました。
2. 実際に飲んでみた
今回の調査では、水道水を2段階で摂取することにしました。第一段階では、1週間、日常生活で自然に摂取しました。例えば、ドリンクに入っている氷や、サラダ、歯磨きやうがいなどを全て気にせずに行いました。
次に、ダイレクトにコップ一杯分の水道水を体に入れて、様子を見ました。
第一段階(日常生活)
水道水を気にせずに生活する検証を始めてから3日目に、体の異常が出始めました、腹痛です。トイレに行くと、お腹を下していることがわかりました。
おそらく、3日目の朝に飲んだ、氷がたっぷり入ったスムージーが原因だと考えられます。
特に薬なども飲まず、経過観察すると、5日目には、元の状態に戻りました。お腹を下してはいましたが、特にひどいものではありませんでした。
それ以降、お腹が現地に慣れたのか、お腹を下すようなことはありませんでした。
第二段階(ダイレクトに飲む)
1週間経ったところで、コップ一杯分の水道水を飲んでみました。味はというと、少し臭みがある感じですが、飲めない味ではありませんでした。
その後、経過観察しましたが、タイの生活に慣れていたこともあり、特に何も問題はありませんでした。
3. まとめ
この調査からわかるように、全く注意しなければ、お腹を壊す可能性があるということがわかりました。特に注意して頂きたいのが、氷が砕かれて入ったスムージー等です。
これは、ほぼダイレクトに水道水を飲む事と同等のダメージがあると考えられます。一方で、歯磨きやうがい、サラダの水滴、ドリンクに固形として入っている氷などは、少量であれば、安全性に問題がないと考えらます。
もちろん、これらの影響は個人差がありますので、お腹が強い弱いで注意するレベルを変えて頂ければと思います。
また、慣れてくると、お腹を壊さなくなるので、徐々にタイの水道水に慣らしていくのが最も良いでしょう。