近年、高層ビルの建設ラッシュが続いており、発展が著しいタイ王国ですが、その発展スピードに公共交通機関の発達が追いついていないのが実情です。
バンコクの中心部においては、BTSやMRTなどの電車が通っていますが、他の地方都市では、道路を利用したバスやトゥクトゥクなどがメインの移動手段になります。
また、都市間の移動でも、国有鉄道がありますが、本数が少なく、速度も遅いため、あまり有用ではありません。そのため、タイでは日本には見られないロットゥーという乗り物が普及しています。
今回はこちらの広く普及している、タイの庶民の移動手段ロットゥーについて、乗り方や安全性などを含めてまとめています。
目次
1. ロットゥーとは
2. 乗り方
3. 乗り心地
4. 事故・安全性の問題
1. ロットゥーとは
ロットゥーとは、ミニバンを使った乗り合いサービスであり、タイの都市間を移動する手段の1つです。ロットゥーの乗車料金は他の交通手段と比較しても安く、タイ庶民の長距離移動の足になっています。
正式にはロットゥーは、タイ語でรถตู้(ロット・トゥー)と呼ばれています。使われる車種は15人乗りのハイエースなどが多いです。
2. 乗り方
ロットゥーに乗るには、各バスターミナルに行く必要があります。バンコクでは、南バスターミナル、東バスターミナルに加えて、カオサン通りからも出発しています。
チケットの買い方は、まずは係員の方に行き先を伝えて、販売しているカウンターまで連れて行ってもらいます。そしてチケットを購入し、ロットゥーに乗り込みます。
座席は決まっていないので、早く乗った人から好きな席を選ぶことができます。出発時刻は特に決まっておらず、8-12人揃えば、出発します。
ロットゥーには、もちろんトイレはついていませんが、2時間ほどで給油などを目的とした休憩がありますので、その際に用をたすことができます。
3. 乗り心地
ライターの私が実際に何度か乗ってみた感想としては、日本のタクシードライバー同様、運転手によって安全性が異なるということです。
非常に安全運転する方もいらっしゃれば、無理な割り込みやスピード違反されるドライバーもいらっしゃいます。
また、シートの乗り心地としては、一般的なバンと同様で、バスと比べると天井が低く、ほぼ満員で発車するので、少し狭く感じられます。
4. 事故・安全性の問題
ロットゥーは、バスと比較すると安くて、早く到着する良いとこだらけの乗り物にも聞こえますが、安全性に問題があると言われています。
もちろん、ドライバーにもよりますが、違法なスピードとマナーの悪い蛇行運転で渋滞を走り抜けて行く方もいます。そのため、事故たびたび起きているようで、ロットゥーが危険視されていました。
しかし、近年、ロットゥーのドライバーに対して、強い注意喚起などがされているようで、改善されつつあるようです。
ライターの私も、実際にホアヒンーバンコク間ロットゥー↗︎乗ってみましたが、ドライバーの方は安全運転されていて、特に不安はありませんでした。
安くて早いだけではなく、タイの観光の1つとしてロットゥーを利用してみると良いかもしれません。バスに飽きられた際は、一度ロットゥーの利用を検討してみてください。