1種類の豆を使ったコーヒーを指す言葉として、「シングルオリジンコーヒー」と「ストレートコーヒー」の2種類あります。
世間一般では、その違いについてはあまり知られておらず、混合してしまっている方も多いのが現実です。
今回はこの違いと見分け方について、バリスタでありライターの私が解説し、まとめています。
目次
1.定義の違い
2.味の違い
3.2つの見分け方
1.定義の違い
まずは「シングルオリジンコーヒー」と「ストレートコーヒー」の定義の違いについて見ていきます。
コーヒー豆の産地は以下のように細分化されていきます。
国(ex. エチオピア)←①
↓
地域(ex. オロミア州)←②
↓
地区(ex. ハンベラ地区)←③
↓
農園(ex. ホラ農園)←④
シングルオリジンコーヒーは、単一農園を指しますので、④の段階まで区別されたコーヒー豆ということになります。
一方でストレートコーヒーの場合、地域ごとに区別していますので、②または③の段階まで区別されたコーヒー豆ということになります。
よって、シングルオリジンの方が、ストレートよりもより細分化された狭い産地に限定しているということになります。
2.味の違い
上記で解説したように、シングルオリジンであれば、農園がこだわりを持って生産した味の個性をダイレクトに楽しむことができます。
一方で、ストレートの場合、それぞれの農園の豆が地区の豆としてブレンドされてしまうので、味が均一化されてしまいます。
また、ブレンドされているため、ロット(袋)によって味が微妙に異なる可能性もあります。
しかし実際のところ、それらのコーヒー豆の違いを読み取るのは難しく、プロでないとわからないかもしれません。
3.2つの見分け方
この2つの種類のコーヒー豆は購入時にどのようにして見分ければいいのでしょうか。そのヒントはラベルにあります。
シングルオリジンコーヒーの場合、ラベルに〇〇農園と書かれていることが多いです。一方で、ストレートコーヒーの場合は地域または国名で生産地の記載が止まっています。
もしわからないのであれば、バリスタやスタッフの方に聞いてみるのが一番です。大手チェーン店では答えてもらえませんが、こだわりを持ったカフェやコーヒースタンドでは、細かく説明してくださいます。