都市部でのコーヒーメーカーの普及率は50%を超えており、各家庭でもドリップコーヒーが飲まれるようになってきました。ご家庭でハンドドリップされる方も多くなってきました。
コーヒーは挽きたて、淹れたてが最も美味しいとされています。しかし、一気に多くのコーヒーを入れる場合や作り置きしておきたい場合など、どうしても淹れたてを飲めない状況があると思います。
そんな時のために、今回ははドリップで淹れたコーヒーを美味しく保存する方法をまとめています。また、コーヒー専門店やチェーン店で行われている保存方法も一緒にお伝えします。
目次
1. 劣化する1番の原因は酸化
2. 酸化させない保存方法とは
3. 専門店の保存方法とは
4. まとめ
1. 劣化する1番の原因は酸化
コーヒーが劣化してしまう1番の原因は酸化によるものだと言われています。科学的に酸化とは、電子を失う反応と定義されています。釘がボロボロになったり、りんごの色が変色したりするのは酸化が原因です。
コーヒーも釘やりんごと同様に、時間が経つにつれ酸化し、品質が落ちていきます。この酸化を引き起こす原因は、熱や光などが主な要因として挙げられ、通常は一度酸化した食品が元の新鮮な状態に戻ることはありません。
2. 酸化させない保存方法とは
コーヒーが劣化する原因は、熱と光による酸化だということがわかったので、端的に言うと、熱と光を与えないことが美味しいコーヒーを保つ秘訣になります。コーヒーを美味しく保存する方法はホットとアイスにより異なりますので、それぞれ見ていきます。
ホットコーヒー
多くの家庭では、一般的に淹れたてのコーヒーは、電気ポットなどで保温しながら保存している方が多いです。しかし、ポットで保存するということは熱を加え続けていることになるので、酸化を進行させてしまいます。
そのためコーヒーの品質を考えた場合、ポットの保存では30分が限界です。ホットコーヒーは基本的に保存することができないので、飲む直前に淹れることをオススメします。
アイスコーヒー
アイスコーヒーの場合は、ある程度淹れたてのコーヒーを冷ました後に、容器に密閉して冷蔵庫で保存するのが最も良いとされています。冷蔵庫で保存する場合、保存期間は1日が限界です。できるだけ早めに飲むことをオススメします。
また、アイスコーヒーであれば、水出しコーヒーをオススメします。水出しコーヒーは熱を加えることがないので、酸化しにくくなります。抽出後は同様に、冷蔵庫で密閉して保存するのが良いです。
3. 専門店の保存方法とは
今まではご家庭での保存方法をお伝えしてきましたが、大手コーヒーチェーンやコーヒー専門店はどのように保存しているのでしょうか。
大手コーヒーチェーン
大手コーヒーチェーンでは、機器は大きくなりますが、保存方法は基本的に上記で述べたご家庭用の保存方法と変わりません。その理由は、回転率を上げるために一気に作っておき、提供スピードを速くするためです。
コーヒー専門店
コーヒー専門店では、ホットコーヒーの場合、一般的に作り置きは一切行いません。その理由は最高の1杯を提供しようと努めているからです。そのため、コーヒー専門店でコーヒーを注文すると5分ほど待つ必要があります。
4. まとめ
ホットコーヒー→ポットで30分以内
アイスコーヒー→密閉した容器で冷蔵庫
酸化はコーヒーの大敵です。酸化を遅らせる方法はありますが、ゼロにする方法はありませんので、できるだけ淹れたてのコーヒーを飲まれることをオススメします。