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ガラスの天井とは?原因を女性キャリアの事例からわかりやすく簡単に解説

投稿日:2019-06-08 更新日:

ガラスの天井とは、資質または成果にかかわらず、性別や人種などのマイノリティ要素によって、組織内での昇進を妨げる見えないが打ち破れない障壁を指します。

当初は、女性のキャリアを阻む障壁の比喩表現でしたが、現在は男女を問わずマイノリティの地位向上を阻む壁としても用いられるようになっています。

目次

1.ガラスの天井を表す日本の事例

2.ヒラリークリントンの演説

3.ガラスの天井ができてしまう原因




1.ガラスの天井を表す日本の事例

まずは、ガラスの天井がどのように社会に現れているのか、女性キャリアを事例にみていきます。また、日本と世界を比較してみましょう。

日本企業における女性管理職比率

帝国データバンクの2018年「女性登用に対する企業の意識調査」によると、回答企業約1万社のうち、女性の管理職がいない企業は約半数の48.4%で、多くの企業で女性管理職が僅少です。

日本社会全体として、女性活躍の機運は高まってきており、意識を向ける企業は徐々に増加傾向にありますが、まだ社会全体に浸透しているとはいえない、というのが現状です。

世界ガラスの天井指数ランキング

世界主要各国との差に目を向けてみると、2018年のガラスの天井指数ランキングにおいて、経済協力開発機構(OECD)加盟国29か国中、日本は下から2番目の28位です。

このランキングによって、日本は遅れているという批判も目立っていますが、実はヨーロッパにおいても女性の能力を軽視したり、女性の昇進等を阻害しようとする風潮があることが指摘されています。

日本の女性の社会進出は、世界的に遅れているのは事実ですが、女性の活躍は世界的な課題であると言えるでしょう。




2.ヒラリークリントンの演説

「ガラスの天井」に関して、アメリカ大統領選挙に出馬したヒラリークリントン氏によって、言及されたことも有名です。

みなさん、特に若い人にはぜひ伝えたいのですが、ティムが先ほど言ったように、私は人生をかけて信じるもののために戦いました。成功や挫折、時には途方もない痛手をも被りました。

みなさんの多くが、専門職や公務員、政治のキャリアを始めるところでしょう。みなさんもまた、政治と挫折の双方を経験することと思います。

今回の挫折は痛手ではありますが、正しいと信じるもののために戦うことは、充分にその価値があると信じることをやめないでください。本当に価値があるのですから。

私たちには、みなさんにこの戦いを、今もこれからも、一生続けていただく必要があります。そして女性のみなさん。とくにこの選挙活動と私に対して、信頼を寄せてくださった、若い女性のみなさんにお伝えしたいのですが、みなさんの指名を受けたことを、たいへん名誉に思っています。

私たちはいまだに、もっとも高くて固い「ガラスの天井」を打ち破ることができてはいませんが、いつかきっと、誰かが実現してくれることでしょう。その時期が、私たちが考えるよりも早く訪れてくれることを願います。

また、私たちを見てくれている、幼い少女のみなさん。みなさん全員に価値と力があること、そしてこの世界で自分の夢を追い求めかなえる、チャンスと機会を得る権利があることを、けっして疑わないでください。

(演説より一部抜粋)




3.ガラスの天井ができてしまう原因

なぜガラスの天井ができてしまい、一部のマイノリティの昇進が妨げられてしまうのでしょうか。女性の管理職を例に、原因をみていきます。

女性管理職ができない原因

「雇用均等基本調査」では、女性管理職が少ないかあるいは誰もいない企業に対して、その理由を質問しています。

その結果によると、最も多い理由から順に、

「現時点では必要な知識や経験、判断力等を有する女性がいない」(54.2%)

「将来管理職に就く可能性のある女性はいるが、現在、管理職に就くための在職年数等を満たしている人材がいない」(22.2%)

「勤続年数が短く、管理職になるまでに退職する」(19.6%)

これらの調査結果から言えることは、女性のキャリアにおいて「ガラスの天井」を作り出している原因は、「無意識バイアス」や「妊娠・出産のサポート体制の欠如」などが考えられます。


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