メディアとは、情報伝達手段であり、過去から現在にかけて、さまざまな変化をしてきました。過去は新聞がメインでしたが、現代にかけて、ラジオ、テレビ、インターネットと媒体を増やしてきました。
一方で、ジャーナリズムとは、何を伝えるべきか伝えないべきかをしっかりと区別する機能とされています。そのジャーナリズムとして、重要とされているのが、ウォッチドッグとしての機能です。
ウォッチドッグとしての機能とは、取材や報道活動を通じて、権力者が不当な行いをしていないかどうかを、主権者である市民に代わって行うことを指します。
このウォッチドッグとしての機能は、民主的な社会を維持するために、重要な役割を果たしているのですが、この機能が失われつつあるのです。
政治トップとメディアトップの癒着
第二次安倍政権が発足してから、メディア幹部との会食に相当力を入れていて、某大新聞の幹部と首相との会食は5年間で38回、昨年の総選挙の開票日にも会食しています。
それに加えて、消費税を10%にする際に、新聞だけは「軽減税率」を適用して8%のままにするそうで、さらに手厚い援助をして政権の意のままにしようというのでしょう。 (Yahoo! JAPANより)
メディアが権力と一定の距離を置くべきというのは市民革命以来の先進国の常識です。しかし、メディアのトップが総理大臣と会食を重ねることは権力との癒着の象徴であり、言語道断です。(週刊ポストより)
このように、メディアと政治に癒着があり、ウォッチドッグとしての機能を果たしていないという見方が容易にできます。
ここから、市民は情報リテラシーを身につけ、メディアによって流される情報に対して、本当に正しいかどうか判断していく必要があるでしょう。