台湾の首都、台北市から新幹線HSRで2時間ほどでアクセスすることができる台南市は、多くの旧跡が残り、現代的な都市景観と併存していることから、「台湾の京都」と呼ばれることがあります。
また一方で、台南市は台湾の中でも、グルメの町としても知られています。今回は、台南市に住んでいる地元の方が集うローカルレストランを5つご紹介します。
上海好味道小籠湯包(小籠包)
最初にご紹介するお店は、本格的な中華料理がお手軽な値段で食べることができる「上海好味道小籠湯包」をご紹介したいと思います。
お店の場所は、栄えている台南駅の西側ではなく、東側にあるので、バスを使って向かわれることをおすすめします。黄色い看板が目印です。
店内に入ると、すでに多くのお客さんが入っていました。席はほぼ満員で、お店を出るときまでずっと満員で大盛況のお店でした。メニューは下の通りです。
メニューは写真付きでわかりやすく、欲しいものを紙に書いて渡すだけなので、日本人の私たちでも簡単に注文することができます。値段もリーズナブルですね。私は小籠包を中心に、4品ほど注文しました。
ちなみに、冷製のサラダや惣菜などは、入り口近くの冷蔵庫に入っているので、セルフで取りに行く形式です。ウェイターの方が勝手にカウントしてくれるので、特に申告も不要です。
10分ほど待つと、料理が提供されました。どれもこれもとても美味しそうですね。実際、食べてみて、本当に美味しかったです。小籠包は肉汁が溢れ出てきて、春巻きの皮はパリッパリでした。大満足のディナーです。
ちなみに、お店の外からは、小籠包などを作っている工程を見ることができました。それぞれが違う作業をしており、分業をしながら、効率よく作っていました。
葉家小卷米粉(イカ麺)
続いてご紹介するお店は、「葉家小卷米粉」というお店で、美味しいイカ麺をいただくことができます。台南では、海鮮系の料理も多く食べられています。
店内に入ると、簡易なイスと机が並べられています。地元の常連さんばかりが、食事をされていました。
こちらのお店では、イカ麺を中心に、4つほどのメニューしかなく、ほとんどのお客さんがイカ麺を注文していました。1つ100台湾ドル(約360円)です。
イカ麺の出汁が優しい味で、大きなイカもとても美味しいです。イカの量も多く、とてもボリューミーな一品です。
ただ、もしかすると、こちらの麺はあまり好かれない方がいるかもしれません。日本のうどんのようなコシはなく、少し粉っぽい感じがしました。
台湾の麺類は、切れやすく粉っぽいものか、フニャフニャで柔らかいか、どちらかがほとんどなので、日本の讃岐うどんのようなイメージとは、大きく異なります。
福生小食店(肉燥飯)
台南の名物の1つとして、肉燥飯(ロウザオファン)があります。美味しい肉燥飯がいただけるのが、「福生小食店」です。こちらのお店の店主と、有名人が映った写真が壁に多く貼ってありました。
50年以上の歴史があるようで、お店の外観や内装は、かなり年季が入っていました。店主は店の看板みたいな感じで、調理はしませんが、優しくコミュニケーションを取ってくれました。
メニューはそれほど多くなく、ご飯・スープ系が4種類ずつほどで、どれも30台湾ドル(約108円)前後で、かなりリーズナブルなお店でした。
注文すると、すぐに提供されました。こちらの肉燥飯には、白ご飯の上に、角煮部分のような脂身を含んだ豚の細切れを煮込んだものと鰹節が乗っています。
豚に味が染みていて、ご飯がかなり進みます。付属しているたまごや、スープも美味しく、とても満足のいく食事でした。
再發號百年肉粽(ちまき)
続いてご紹介するお店は、「再發號百年肉粽」というちまき専門店です。こちらでは、本格的なちまきを食べることができます。
一応、お店でイートイン(路上に机が置いてある)はできますが、地元のお客さんは、ちまきをテイクアウトしている人が多かったです。
さっそくちまきを頂きました。ちまきの中には、お肉や卵、しいたけなど、たくさんの具材が入っており、米はモチモチでとても美味しかったです。
最も安いちまきは50台湾ドル(約180円)ですが、とてもボリューミーで、お腹にたまるちまきです。出汁の味付けもとてもよかったです。
西羅殿牛肉湯(牛肉湯)
最後にご紹介するのは、台南名物の牛肉湯(ニョウロウタン)が食べられる、「西羅殿牛肉湯」というお店です。牛肉湯とは生の牛肉に、牛の骨や肉でダシをとった熱々のスープをかけて食べるシンプルな料理です。
店内では、牛肉をさばいている女性の方が見られました。こちらのお店のスタッフの方は、とても優しく、牛肉湯の食べ方まで細かく教えてくださいました。
日本語のメニューもあり、安心です。鉛筆でチェックして、スタッフの方に渡すだけで、注文することができます。牛肉湯(牛肉スープ)の大を注文しました。
牛肉湯と一緒に、白ご飯か肉燥飯をつけることができます。牛肉湯の食べ方は、スープに入っている牛肉をすくい上げて、特製ダレと刻み生姜とカラシを混ぜたものを乗せて頂きます。
牛肉自体にあまり味は付いていないものの、特製ダレとのマッチがよく、とても美味しかったです。牛肉の臭みも、生姜が消してくれることによって、とても食べやすいです。癖になる味でした。