近年、日本だけでなく、世界的に死刑を廃止する動きが出てきていますが、それに逆行している国があります。それが今回ご紹介するサウジアラビアです。
今回は、日本では考えられないサウジアラビアの処刑制度の恐ろしさと理不尽さをお伝えしたいと思います。
目次
1. サウジアラビアでの死刑数
2. 不倫で死刑にされるのは女性
3. 残酷な執行方法
1. サウジアラビアでの死刑数
2017年、サウジアラビアで行われた死刑執行数は145件。これに対して日本は4件です。
サウジアラビアの人口は約3000万人、日本は1億3000万人。人口当たりの死刑執行人数は日本の約160倍ということになります。
死刑執行人数は中国が世界最多であるが、サウジアラビアは人口当たりの死刑数は世界最多なのです。
2. 不倫で死刑にされるのは女性
サウジアラビアでは、殺人罪以外でも死刑判決が下されるます。例えば、不倫です。不倫するなら死ぬ覚悟でしなければならない。冗談ではなく、実際に不倫で死刑執行されています。
ただし、通常、男性は「女が誘惑した」などと言い逃れをし、司法も多くの場合それを認めるので、男性は死刑にならず、女性のみが死刑になることも少なくないです。
男女平等度ランキングが発表されたが、139位/144位だというのも、女性が不利な立場に置かれていることから、納得の順位であると言えます。
他には、以下のようなことでも死刑にされます。
・窃盗
・麻薬の密売
・同性愛
・強姦
・売春
・国王に対する冒涜
・イスラム教に対する冒涜
3. 残酷な執行方法
死刑執行は、サウジアラビアの首都、リヤドのモスクの近くにある、「首切り広場」と呼ばれる白いタイルが敷き詰められた場所で金曜日の礼拝の後で執行されます。
首切りによって大量の血が流れるが、その血を流すために、広場の中心にある黒のマンホールの上で行われる。多くの人の前で行われ、初めて見た人は言葉を失います。しかし日常的に行われるため、慣れる人がほとんどだそうです。