こんにちは、ライターのKenyです。
近年、ライフスタイルの多様化が進行してきており、その中で流行している生活様式がミニマリストです。
ミニマリストは、持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人で、自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられるという考え方です。
このようなライフスタイルに対して、「消費しない→経済が回らない→経済成長が衰える→ミニマリストは経済の敵だ」と考える方がおられると思います。
実際のところ、それは正しい論理と言えるのでしょうか。
目次
1.ミニマリストの基本的な軸
2.一切消費しないわけではない
3.消費社会はリスクを引き起こす
4.地球市民としての意識を持つ
1.ミニマリストの基本的な軸
私が考えるミニマリストの基本的な軸は以下の5つです。
・量より質を
・シンプルに
・エコロジカルに
・持続可能へ
・社会に役立つように
ミニマリストが誕生した社会的背景として、大量生産・大量消費の現代社会において、新しく生まれました。
ミニマリストというと、ただ物を減らして物を買わないと思われがちですが、本質的には少し異なります。よりシンプルに必要なものだけで生きることで、モノに依存しない人間らしい生活を目指すのです。
2.一切消費しないわけではない
ミニマリストの誤解で1番多いのが、物を一切買わないと思われることです。しかし、実際はミニマリストも買い物に行きますし、消費もします。
ただ、必要最低限で、本当に必要な物だけです。もし、本当に良いと思うものがあれば、高価なものでも購入し、長く使い続けるでしょう。
3.消費社会はリスクを引き起こす
最初に提示した「消費しない→経済が回らない→経済成長が衰える→ミニマリストは経済の敵だ」という論理は正しいと言えるのでしょうか。
確かに、ミニマリストが増加すると、国内での消費は滞り、一時的に経済は停滞気味になると考えられます。しかし、現在の経済状況を見て分かる通り、消費社会の末、経済成長は止まっています。
つまり、消費社会での経済成長は限界があるのです。さらにそれだけでなく、消費社会はさまざまなリスクを生み出し、経済的にダメージを与える可能性も生み出すのです。
実際に、私たちが日本で消費するために、社会の裏では、モノを作るために必要な原材料とエネルギーの搾取や、発展途上国の労働力の搾取などが、残念ながら行われています。
これらの搾取や、国家間の経済的格差から不満が溜まり、テロのリスクなどが上がっているのも事実です。ご存知の通り、テロやテロのリスクは経済的に大きな損失を与えます。
4.地球市民としての意識を持つ
消費社会による経済成長は、限界があり、テロのリスクなどを上昇させるということを解説してきました。
成熟した日本社会では、地球市民としての意識を持つことが、とても重要なことです。1つ消費するにしても、その背景を知ることが大切です。
ミニマリストの増加は、一時的に経済的には損失になるかもしれませんが、より良い社会を構築する上では、重要な役割を果たすかもしれません。
また、ミニマリストが増加することにより、企業側の提供するサービスが変化することも考えられ、モノを消費するのではなく、新たな消費が増加してくると考えられます。