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【社会学】階級と階層の意味の違いとは?具体例を挙げて、わかりやすく簡単に解説

投稿日:2019-05-13 更新日:

社会学において、格差について考えるとき、「階級」や「階層」といったキーワードが用いられます。「階級」「階層」どちらの場合でも、指し示すのは、社会的資源の分配の不平等状態です。

今回は、同じようで、実は意味合いが異なる「階級」と「階層」の2つのキーワードについて、その意味をわかりやすく解説しています。




階級の意味

階級というのは、近代社会の産業経済の仕組みに人々がどのように位置付けられているのかということに、重点を置いた見方を指します。

階級という言葉を社会学の言葉として理論化したのが、有名なカール・マルクスとマックス・ヴェーバーです。

具体例を挙げると、会社を経営したり土地を所有している資本家階級、自分の裁量で社会生活を営むゆとりを持つ中産階級、労働を対価として賃金を得て日々を暮らす労働者階級などが挙げられます。

このように、階級とは、比較的はっきりとしており、特定の社会集団を指す言葉として用いられます。

 

階層の意味

階層とは、明確な境界のない地位の連続体、またはいくつかの地位や属性が重なり合って成立している複合的な不平等のあり方を指します。

職業、収入、学歴などのような社会的地位をもとに、人為的、操作的に区分された社会集団を指す言葉として用いられます。そのため、階層は、階級とは違い、はっきりとした区分はありません。


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