新時代のコーヒー / 旅行 / 社会学メディア

コーヒー知識

【アラビカ種vsロブスタ種】カフェインや価格などの違いをバリスタが解説

投稿日:2018-10-24 更新日:

コーヒーは今や日常生活に欠かせないものになってきていますが、コーヒー豆の種類や産地については知らないと言う方が多いです。世界的なコーヒー文化の流れでは、コーヒーの種類はもちろん、産地や農園までこだわるというのが一般化されつつあります。

今回は、そのコーヒー豆の分類の中で、一番初めにコーヒー豆の種類を2つに分ける「アラビカ種」と「ロブスタ種」の違いにについて、バリスタでありライターの私が解説します。

目次

歴史・栽培方法の違い

味・カフェインの違い

使用用途・価格の違い




歴史・栽培方法の違い

・アラビカ種

エチオピア原産で、一番初めに発見されたコーヒー豆で、最も歴史があります。200以上の品種があります。高品質で収量も比較的高く、世界のコーヒー生産において7~8割を占め主流となっています。

主な栽培地は中南米とアフリカの一部で、高級品として取引される産地が多いことも有名です。ただし高温多湿の環境には適応できず、霜害に弱く、乾燥にも弱いため、管理には手間と労力がかかります。

・ロブスタ種

コンゴ原産で、1895年に発見されました。病虫害に強く、高温多湿の気候にも適応するうえ成長が速く高収量で、生産量の2~3割を占めています。主な栽培地は東南アジアとアフリカの一部です。




味・カフェインの違い

・アラビカ種

アラビカ種は酸味が強く、香りは花のような甘い香りがします。シングルオリジン(ブレンドせずに一種類だけ)で飲まれることも多いです。スペシャリティコーヒーと呼ばれる、生産方法を徹底管理されたコーヒー豆は例外なくアラビカ種です。

・ロブスタ種

ロブスタ種は苦味が強く渋みがあり、香りは麦茶に似たこうばしい香りがあります。日本ではあまり購入する機会がないので、その風味を感じたことがある方は少ないかもしれません。

カフェイン量は、アラビカ種よりもロブスタ種の方が多い傾向にありますが、品種や焙煎方法によって異なるので、一概には言えません。

 

使用用途・価格の違い

・アラビカ種

アラビカ種はコーヒー専門店や豆にこだわっているカフェなどで使用されています。また、先ほど紹介したように、シングルオリジンで飲まれることも多いです。

コーヒー豆本来の味や香りの違いを楽しめるのが、アラビカ種で嗜好品に近いです。

2017年では、アラビカ種1kg当たり390円で取引されています。年次によってそれぞれの価格は変動しますが、アラビカ種はロブスタ種の約1.5倍の値段で取引されています。

・ロブスタ種

ロブスタ種は、苦味が強いためストレートで飲むことはほとんどありません。そのため、アラビカ種の豆と一緒にブレンドしたりします。また、缶コーヒーやインスタントコーヒーにもよく使われます。

2017年では、ロブスタ種1kg当たり265円で取引されており、比較的安価であるのが特徴です。


あわせて読みたい


今週のおすすめ動画

記事カテゴリー

カテゴリー


▼ 今日の人気記事 ▼

 

▼ 新着記事 ▼