日本は島国ということもあり、海外旅行に行かれる際は、飛行機を使わなければ、ほとんど国外に出ることができません。
航空会社で航空券を予約するときに、恐れるのが、航空券のオーバーブッキングです。今回は、なぜオーバーブッキングが起きてしまうのか、また遭遇する確率はどれくらいなのかについてまとめています。
目次
1. オーバーブッキングとは
2. オーバーブッキングが起こる理由
3. オーバーブッキングに遭う確率
1. オーバーブッキングとは
オーバーブッキングとは
オーバーブッキング(Over Booking)とは、航空会社が飛行機の座席数よりも、乗客数のほうを上回って予約を受け付けてしまった過剰予約の事を指します。
飛行機をカフェに例えると、店内に10席しかないカフェに、予約が殺到してしまい、15人の予約を承ってしまうということです。
カフェであれば、お客さんを店外で待たせることで済みますが、飛行機であれば、目的地に到着することができないので、ビジネスや旅行の計画がめちゃくちゃになる可能性があります。
航空会社の対応
いざ、自分が航空会社のミスにより、オーバーブッキングの対象になってしまったとき、どのような対応をされるのでしょうか。
航空会社の対応としては、振り替え便を手配するか、上位クラスの座席が空いていればアップグレードを提供しています。また、割引券などの配布も行なっている会社もあります。
過剰予約を受けない会社もある
過剰予約を受け付けず、オーバーブッキングが絶対に起きない航空会社も存在します。
例えば、ジェットブルー航空、ライアンエアーなどの航空会社では、その航空会社のポリシーとして過剰予約を受け付けない方針を取っている会社です。
2. オーバーブッキングが起こる理由
それではなぜ、インターネットが発達し、予約管理が容易になった現代でも、オーバーブッキングが起きてしまうのでしょうか。その理由は、航空会社が客の動向を予測し、利益を最大化するためです。
客によっては、便の予約をしていても当日、空港へ行かない方が一定数います。このことから、もし100席あるうち90人しか集まらなければ、その便にはあと10人乗れるという訳です。
過去の統計から、特定の曜日や便において数名のお客様がお越しにならない可能性が高いとわかっているので、その分多くの予約を受け付けて、当日出来るだけ多くの客を乗せて運行するという訳です。
そのため、統計の予測に反して、客が全員来てしまった場合は、オーバーブッキングとして、全員が乗れなくなってしまうのです。
3. オーバーブッキングに遭う確率
では、どれくらいの確率でオーバーブッキングに遭遇するのでしょうか。それは国によって異なります。今回は、日本とアメリカで比べてみたいと思います。
日本の航空会社の場合
日本では、JALやANAなどの有名な航空会社があります。2社の国土交通省の統計データを見て、計算してみると、乗車拒否率は10万人に2-3人でした。確率でいうと、0.002%です。
10万分の1の確率は、年末ジャンボ宝くじの3等の当選確率と同じなので、なかなか遭遇する機会は少ないかと思います。100回乗ったとしても、1000分の1です。
アメリカの航空会社の場合
アメリカの航空会社では、日本の航空会社の約5倍程度、10万人につき11人~12人が乗車拒否に遭遇しています。確率にすると、0.011%です。
こちらも、宝くじで例えると、4等の当選確率と同じになり、100回乗ると、100分の1になります。
アメリカ系航空会社でオーバーブッキングが多いというのは、旅慣れた人の間ではよく知られているのではないでしょうか。日本でもニュースに取り上げられたユナテッド航空の引きづりおりし事件は印象的です。